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07 — SECRETS

東京に隠された秘密

毎日たくさんの人が通り過ぎる場所に、実はとんでもない秘密が隠れています。国会議事堂の空いた台座、日本の「高さ」の基準点、東京駅の屋根の干支、地下鉄の幻のホーム、海の上を走った鉄道。知ったら誰かに話したくなる、東京の秘密を集めました。

ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ

国会議事堂の「4つめの台座」

史実1936年に完成した国会議事堂の中央広間には、議会政治の基礎をつくった伊藤博文、大隈重信、板垣退助の3人の銅像が立っています。ところが、広間の四隅にある台座のうち、一つだけは空いたままです。

有力説4人目を誰にするか決められなかったから、あるいは「政治に完成はない」「将来ふさわしい人物が現れるのを待つ」という意味が込められている、などと説明されています。

史実国会議事堂は、建材のほとんどを国産でまかなうことにこだわって建てられました。外国製なのは、ステンドグラスやドアの錠前など、ごく一部だけだといわれます。

日本の「高さ」と「位置」の原点

史実富士山の高さも、スカイツリーの標高も、すべての「高さ」には基準があります。その基準となる日本水準原点は、国会議事堂の前の国会前庭(千代田区永田町)にあります。明治時代に造られた小さな石造りの建物の中に、基準の目盛りが収められています。

史実水準原点の高さは、2011年の東日本大震災による地殻変動のあと、24.3900メートルに改められました。地震で、日本の高さの基準そのものが動いたのです。

史実同じように、地図の経度・緯度の基準となる日本経緯度原点は、港区麻布台にあります。日本の地図は、東京の2つの点から測られているのです。

3体国会議事堂中央広間の銅像(台座は4つ)
24.3900m日本水準原点の高さ(2011年改定)
8体東京駅のドームに飾られた干支の像

東京駅のドームの干支

史実1914年に完成し、2012年に創建時の姿に復原された東京駅丸の内駅舎。南北のドームの天井を見上げると、干支の動物の彫刻が飾られています。ただし十二支すべてではなく、8体だけ。八角形のドームの角が、東西南北の間の方角(北東・南東など)を向いていて、その方角にあたる干支が置かれているからです。子(北)・卯(東)・午(南)・酉(西)はいません。

ここを見る:丸の内北口・南口のドーム天井

改札の外、ドームの真下に立って真上を見上げてください。クリーム色の天井に、鷲の像や、干支の動物のレリーフが見つかります。設計した辰野金吾が、なぜ干支を選んだのかは、はっきり分かっていません。

銀座線の「幻のホーム」

史実東京メトロ銀座線の新橋駅には、今は使われていない「幻のホーム」があります。今の銀座線は、もともと別々の2つの会社が建設した路線でした。1939年、渋谷から来た東京高速鉄道が独自の新橋駅をつくり、使われたのはわずか8か月ほど。両社の直通運転が始まると、このホームは使われなくなりました。

海の上を走った鉄道

史実1872年、新橋〜横浜間に開業した日本初の鉄道は、一部の区間で海の上に築いた堤防(築堤)の上を走りました。軍の用地の買収が難しかったためです。その高輪築堤の遺構が、2019年、品川駅周辺の再開発の工事中に見つかり、2021年に国の史跡に指定されました(鉄道の部屋)。

23区で一番高い「天然の山」

史実港区の愛宕山は標高25.7メートル。23区内で一番高い天然の山です。山頂の愛宕神社へ続く急な石段は「出世の石段」と呼ばれ、江戸時代、馬に乗ってこの石段を駆け上がった武士が将軍に称えられたという話が伝わっています。ちなみに、山手線の内側で一番高いのは新宿区の箱根山(44.6メートル)ですが、こちらは大名屋敷の庭園につくられた人工の山です(山の手の部屋)。

都市伝説

東京タワーは戦車でできている?

東京タワーの鉄の一部には、朝鮮戦争で使われたアメリカ軍の戦車を解体した鉄が使われている――という話がよく知られる。

有力説

スクラップの再利用は事実とされる

建設当時の資料などから、タワーの上部の鉄骨に、戦車などのスクラップから再生した鋼材が使われたことは事実とされる。ただし、どの部分にどれだけ使われたかは、はっきりしない。

国会議事堂
国会議事堂千代田区永田町
東京駅のドーム天井
東京駅のドーム天井千代田区丸の内

主な参考資料:衆議院「国会議事堂」/国土地理院「日本水準原点」「日本経緯度原点」/JR東日本「東京駅丸の内駅舎」/東京メトロ/港区教育委員会

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