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27 — GLOBAL FAVOURITES

外国人に人気の意外なスポット

東京を訪れる外国人観光客が、なぜか夢中になる場所があります。ただの交差点、小さな飲み屋の路地、招き猫だらけのお寺、食品サンプルの問屋街。日本人には当たり前の風景が、世界からはどう見えているのか。その意外な理由を探ります。

ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ

渋谷スクランブル交差点 ― ぶつからない奇跡

一度の青信号で、多いときには数千人が四方八方から渡るといわれる渋谷のスクランブル交差点。多くの国の人にとって驚きなのは、これだけの人がいるのに誰もぶつからず、整然とすれ違うことです。映画『ロスト・イン・トランスレーション』などで世界に知られ、今では交差点を見下ろせるカフェや展望施設から、その様子を撮影する人が絶えません。交差点を渡る自分を動画で撮るのも定番です(渋谷の部屋)。

ゴールデン街と思い出横丁 ― 「昭和」が残る路地

新宿のゴールデン街と思い出横丁は、戦後の闇市から生まれた小さな飲み屋の路地です。数人しか座れないカウンターのバーで、知らない人と肩を寄せて飲む体験は、海外の旅行ガイドでも「本物の東京」として紹介されています。超高層ビルのすぐそばに、戦後の街並みがそのまま残っているギャップも魅力です。英語の看板を出し、外国人客を歓迎する店も増えています(新宿の部屋)。

豪徳寺 ― 千体の招き猫

世田谷区の豪徳寺の境内には、願いがかなったお礼に奉納された、何百、何千という白い招き猫がずらりと並んでいます。その不思議な光景を撮ろうと、世界中から人が訪れるようになりました。

伝承

猫に招かれた殿さま

江戸時代の初め、鷹狩りの帰りに寺の前を通りかかった彦根藩主・井伊直孝を、寺の猫が手招きした。寺に入って休んでいると、急に雷雨になり、直孝は難を逃れた。これに感謝した直孝が寺を井伊家の菩提寺にした――という話が、招き猫発祥の一説として伝わる。

史実

井伊家の菩提寺

豪徳寺が彦根藩井伊家の菩提寺であることは確かで、境内には桜田門外の変で倒れた大老・井伊直弼の墓もある。招き猫の発祥の地は、ほかにも今戸神社などいくつかの説がある。

かっぱ橋道具街 ― 食品サンプルの聖地

浅草と上野の間にあるかっぱ橋道具街は、包丁や食器、調理器具などの専門店が約170店も並ぶ、プロ向けの道具の問屋街です。外国人観光客に特に人気なのが、本物そっくりの食品サンプル。レストランの店先に料理の模型を飾る文化は日本独特のもので、寿司やラーメンのキーホルダーはおみやげとして大人気です。日本製の包丁を求めて訪れる料理人も少なくありません。

谷中銀座と根津神社 ― 昔ながらの東京

谷中の谷中銀座は、下町の雰囲気が残る小さな商店街です。階段「夕やけだんだん」から見下ろす夕暮れの商店街や、町のあちこちで見かける猫が人気を集めています。近くの根津神社には、朱色の鳥居がトンネルのように続く「千本鳥居」があり、京都まで行かなくても鳥居のトンネルを歩けると評判です(下町の部屋)。

数千人スクランブル交差点を一度の青信号で渡る人数(多いとき・といわれる)
約170店かっぱ橋道具街の専門店
無料東京都庁の展望室(地上202m)

まだある「なぜか人気」

  • 東京都庁の展望室地上202メートルからの夜景を無料で楽しめる。晴れた日には富士山も見える。
  • コンビニおにぎり、弁当、スイーツの品ぞろえと、24時間営業の便利さが「世界一のコンビニ」と評判。
  • 秋葉原と中野ブロードウェイアニメ、ゲーム、フィギュア、レトロなおもちゃの専門店がひしめく(秋葉原の部屋)。
  • 皇居ランニング信号のない1周約5キロのコースを、観光客もいっしょに走る(江戸城の部屋)。
  • 電車の正確さ数分おきに来る電車が、ほぼ時刻どおりに走ること自体が「観光体験」になっている。
  • 自動販売機街のいたるところにあり、温かい飲み物と冷たい飲み物が同じ機械で買えることに驚く人が多い。
豪徳寺の招き猫
豪徳寺の招き猫世田谷区豪徳寺
かっぱ橋道具街の食品サンプル
食品サンプル台東区松が谷

主な参考資料:渋谷区観光協会/豪徳寺/東京合羽橋商店街振興組合/谷中銀座商店街振興組合/根津神社/東京都「都庁展望室」

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