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04 — FESTIVAL

高山祭と屋台

春と秋、高山の町に豪華な屋台が曳き出されます。彫刻、金具、刺繍、漆。飛騨の匠と町人たちの技と財を注ぎ込んだ屋台は、「動く陽明門」とたたえられてきました。糸で操るからくり人形が舞い、夜は百の提灯が灯る、日本三大美祭の一つです。

ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ

春の山王祭、秋の八幡祭

史実「高山祭」は、二つの祭りの総称です。春の山王祭は、町の南にある日枝神社の例祭で、毎年4月14日と15日。秋の八幡祭は、町の北にある桜山八幡宮の例祭で、10月9日と10日に行われます。春は上町、秋は下町と、担う町が分かれています。

史実祭りに曳き出される屋台は、春が12台、秋が11台、合わせて23台。18世紀ごろから記録に現れ、江戸時代の後期から明治にかけて、今のような豪華な姿に整えられていきました。京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭とともに、「日本三大美祭」の一つに数えられています。

23台高山祭の屋台(春12台・秋11台)
1960屋台が国の重要有形民俗文化財に
2016ユネスコ無形文化遺産に登録

町人がつくった動く美術館

史実屋台を持つのは、町内ごとの「屋台組」です。天領の町・高山では、豊かな商人たちが屋台組ごとに競い合って、屋台の彫刻や飾りに財を注ぎました(町並みの部屋)。屋台の彫刻を手がけた職人には、「神技」と称された名工・谷口与鹿もいます。

史実屋台は、祭りが終わると町内の「屋台蔵」に納められます。背が高く、細長い扉を持つ白壁の蔵が、古い町並のあちこちに建っています。屋台の修理も、屋台組の人々と職人たちが代々受け継いできました。

糸で操るからくり人形

史実いくつかの屋台には、からくり人形が載っています。屋台の中に隠れた人形方が、何本もの細い糸を操って人形を動かします。春の祭りでは「三番叟」「石橋台」「龍神台」の3台が、秋の祭りでは「布袋台」がからくりを奉納します。布袋台では、唐子の人形が空中のブランコを渡り、布袋の肩に飛び移る見事な技が見られます。

伝承

「動く陽明門」

豪華な彫刻と飾りから、高山の屋台は日光東照宮の陽明門になぞらえて「動く陽明門」と呼ばれてきた。

史実

国とユネスコが認めた価値

屋台23台は1960年に国の重要有形民俗文化財に、祭りの屋台行事は1979年に重要無形民俗文化財に指定された。2016年には全国33の祭りとともに「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録された。

ここを見る:高山祭屋台会館

祭りの日でなくても、屋台は見られます。桜山八幡宮の境内にある高山祭屋台会館では、秋の祭りの屋台の一部が入れ替えで展示されています。夜祭では、各屋台にたくさんの提灯が灯され、ゆっくりと町を巡ります。昼の屋台とは別の美しさです。

高山祭の屋台
高山祭の屋台高山市
屋台蔵
屋台蔵高山市の古い町並

主な参考資料:高山市「高山祭屋台」/高山屋台保存会/文化庁 文化遺産オンライン/桜山八幡宮「高山祭屋台会館」

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