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02 — THE OLD TOWN

古い町並と酒蔵

軒の高さのそろった町家、通りに面した細かな格子、軒下を流れる水の音、酒蔵の軒先に下がる杉玉。高山の「古い町並」は、江戸時代から明治にかけて商人たちが築いた町です。何気ない町家の造りには、雪と火事と商売のための工夫が詰まっています。

ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ

三町の町並み

史実高山の古い町並は、金森長近が整えた城下町の町人地が元になっています(城下町の部屋)。上一之町・上二之町・上三之町を中心とする一帯は「三町(さんまち)」と呼ばれ、1979年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。2004年には北側の下二之町大新町も加わっています。

史実天領となった江戸時代の高山には、武士がほとんどいませんでした(天領の部屋)。町の主役は、材木や米、酒などを扱って富を築いた商人たち。「旦那衆」と呼ばれた豪商たちは、町の運営を担い、祭りの屋台や文化を支えました(祭りの部屋)。

1979三町が重要伝統的建造物群保存地区に
1875高山の大火。多くの町家が焼失
緑→茶杉玉の色の変化が新酒の熟成を知らせる

町家の工夫

史実高山の町家は、2階の軒が低く、軒の高さが通りに沿ってそろっているのが特徴です。通りに面した「出格子」は、外からは中が見えにくく、中からは外がよく見える造り。家の中に光と風を入れながら、商家の暮らしを守る工夫でした。

史実軒下には細い用水が流れています。生活や雪を流すのに使われ、火事の際には消火の水にもなりました。木造の町家が密集する高山は、たびたび大火に見舞われてきたからです。

杉玉と酒蔵

史実寒さの厳しい飛騨の冬は酒の仕込みに向いていて、江戸時代から酒造りが盛んでした。古い町並には今も複数の酒蔵が並び、冬から春にかけては各蔵で新酒の試飲ができます。

史実酒蔵の軒先に下がる丸い玉は、杉の葉を束ねた「杉玉」です。新酒ができると青々とした杉玉が吊るされ、それが茶色く枯れていくことで、酒の熟成が進んだことを町の人に知らせます。

ここを見る:吉島家と日下部家の吹き抜け

古い町並の北には、明治の大火のあとに再建された豪商の家、吉島家住宅と日下部家住宅(日下部民藝館)が並び、どちらも国の重要文化財です。土間の上に広がる高い吹き抜けと、太い梁と柱が組み合わさった空間は、飛騨の匠の技の見せどころ。天窓から差し込む光に、梁が浮かび上がります。

酒蔵の杉玉
酒蔵の杉玉高山市上三之町など
吉島家住宅の吹き抜け
吉島家住宅高山市大新町

主な参考資料:高山市「三町伝統的建造物群保存地区」/文化庁 文化遺産オンライン「吉島家住宅」「日下部家住宅」/飛騨高山観光公式サイト

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