トップ / 世界が見つけた飛騨

16 — THE WORLD

世界が見つけた飛騨

高山の古い町並を歩くと、さまざまな国の言葉が聞こえてきます。人口約8万人の町に、1年間で約98万人もの外国人が泊まる。その最多は台湾からの旅行者です。山奥の城下町は、なぜ世界の旅人を引きつけるようになったのでしょうか。

ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ

鉄道が開いた山国

史実長いあいだ、飛騨は峠を越えなければたどり着けない山国でした。1934年、岐阜と富山を結ぶ高山本線が全線開通すると、ようやく飛騨は鉄道で外の世界と結ばれます。

史実戦後、古い町並や祭りが「日本のふるさと」として注目を集めるようになり、1970年代には、若い旅行者を中心に全国から多くの観光客が高山を訪れるようになりました。

1986年、国際観光都市宣言

史実高山市は1986年、国の国際観光モデル地区に指定されたのに続いて、「国際観光都市」を宣言しました。外国人旅行者がまだ少なかった時代に、他の地域に先がけて、多言語の案内板や地図、パンフレットの整備を進め、段差をなくすバリアフリーの町づくりにも取り組みました。

史実こうした積み重ねの結果、高山は外国人旅行者に人気の町になりました。高山市の統計では、2025年に市内に宿泊した外国人は約98万人。国・地域別で最も多いのは台湾からの旅行者で、約12万人にのぼります。

約98万人2025年に高山市に宿泊した外国人
1位 台湾国・地域別の宿泊者数(約12万人)
2,177km²高山市の面積。日本一広い市

日本一広い市

史実2005年、高山市は周辺の9つの町村と合併し、面積約2,178平方キロメートルの、日本でいちばん広い市になりました。東京都とほぼ同じ広さです。市の中には、古い町並から、奥飛騨温泉郷、乗鞍岳、荘川の湖まで含まれます(山の部屋・荘川の部屋)。

有力説台湾からの旅行者には、雪の白川郷や合掌造り、高山の町並みと飛騨牛を組み合わせた旅が人気だといわれます。雪の降らない地域の人々にとって、冬の飛騨は特別な景色でもあるのです(白川郷の部屋)。

ここを見る:多言語の案内

高山の町では、駅や観光案内所、飲食店の多くで、英語や中国語(繁体字・簡体字)、韓国語などの案内が見られます。早くから外国人を迎えてきた町の姿勢が、町の小さなところに表れています。

高山駅
高山駅高山市昭和町
古い町並を歩く旅行者
古い町並を歩く高山市上三之町

主な参考資料:高山市「外国人観光客宿泊統計」(令和7年)/高山市「高山の歴史」/やまとごころ.jp「岐阜県高山市のインバウンド戦略」/国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

広告