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13 — FOOD
飛騨牛・朴葉味噌・高山ラーメン
冬が長く、雪に閉ざされる山国の飛騨では、限られた食材を無駄なく、おいしく食べる工夫が重ねられてきました。朴の葉にのせて焼く味噌、凍った漬物を焼くステーキ、しょうゆだけの団子。そして、一頭の名牛から始まったブランド牛。飛騨の味の物語です。
ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ
一頭の牛から始まった飛騨牛
史実1981年、岐阜県は兵庫県で生まれた一頭の種牛を迎え入れました。その名は「安福(やすふく)」。安福は、きめ細かな霜降りの肉質を伝える優れた種牛で、生涯に約3万9,000頭の子を残したといわれます。
史実1988年、岐阜県内で育てられた黒毛和牛のうち、肉質等級が高いものを「飛騨牛」と呼ぶことが決まりました。安福は、今の飛騨牛の礎を築いた「飛騨牛の父」とも呼ばれています。
朴葉味噌と漬物ステーキ
史実秋に落ちた大きな朴(ほお)の葉を集めて乾かしておき、冬に七輪や焜炉の上に置いて、味噌とねぎ、しいたけなどをのせて焼きます。これが朴葉味噌です。朴の葉の香りが移った味噌は、ご飯のおかずにも酒の肴にもなります。
史実飛騨の冬は寒く、漬物が樽の中で凍ってしまうこともありました。凍った白菜漬けなどを鉄板で焼き、卵でとじて食べるのが「漬物ステーキ」。冷えた漬物を温めて食べる、雪国の知恵から生まれた料理です。赤かぶ漬けも、飛騨の冬の食卓に欠かせません。
高山ラーメンとみだらし団子
史実高山ラーメンの始まりは、1938年に高山の町で営業を始めた屋台のそば屋とされます。細いちぢれ麺と、あっさりとしたしょうゆ味のスープが特徴です。スープとたれを別々に作って丼で合わせる一般的なラーメンと違い、はじめからスープとたれを一緒に煮込む店が多いのも高山ならでは。地元では「中華そば」と呼ばれます。
史実高山の「みだらし団子」は、甘いたれではなく、しょうゆをつけて香ばしく焼いた団子です。古い町並の店先では、焼きたての団子が売られています。
ここを見る:朴葉の器
朴葉は、味噌を焼くだけでなく、おにぎりや寿司を包む器にもなりました。葉には殺菌作用があるといわれ、初夏には朴葉で包んだ「朴葉寿司」も作られます。飛騨の食卓では、山の葉がお皿の代わりだったのです。


主な参考資料:JAひだ「飛騨牛」/飛騨牛銘柄推進協議会/岐阜県観光公式サイト「高山ラーメン」/飛騨高山観光公式サイト