
日本の港町の中華街で出された汁そばから生まれ、焼け跡の屋台で育ち、お湯をかけて2分の発明で家庭に入り、やがて海を越えて世界の「RAMEN」になった。
ラーメンは、この150年の日本の暮らしを、一杯の丼に映してきた食べ物です。
ラーメンはいつ、どこから来たのか。なぜ町ごとに味が違うのか。いくらの市場で、世界でどう食べられているのか。体にはどうなのか。歴史、種類、数字、世界、健康、そして良いところと悪いところまで、ラーメンという食べ物を10の章で読み解きます。種類を一覧で見られる「ラーメンの種類図鑑」と、はじめて日本のラーメン店に入る人のための「ラーメンの食べ方」ガイドもあわせてどうぞ。
目次
第1章中華街の麺室町時代〜大正 京都・横浜・函館・浅草室町の経帯麺、開港後の中華街の「南京そば」、浅草・来々軒の「支那そば」。ラーメンが日本に根づくまで。
第2章焼け跡の屋台昭和20年代〜30年代 闇市・引き揚げ・小麦闇市の屋台、アメリカから届いた小麦、大陸からの引き揚げ者。焼け跡でラーメンが国民食に育つ。
第3章お湯をかけて2分1958年〜現在 大阪・池田から世界へ台湾生まれの安藤百福がチキンラーメンとカップヌードルを発明。年間1,240億食の世界へ。
第4章町ごとの一杯大正〜平成 北海道から九州まで札幌の味噌、喜多方の朝ラー、久留米の白濁豚骨、和歌山の早ずし。北から南へ、町ごとの一杯。
第5章丼の解剖学スープ・タレ・麺・香味油・具スープ・タレ・麺・香味油・具。清湯と白湯、うま味の相乗効果、かん水と加水率を解き明かす。
第6章枝分かれする一杯昭和30年代〜令和 まかないから新しい波までつけ麺、家系、二郎系、油そば、名古屋生まれの台湾ラーメン。戦後に枝分かれした系統の物語。
第7章数字で見るラーメン市場・店・家計・インスタント市場規模8,855億円、チェーン6,305店、「1000円の壁」と倒産、家計調査の「ラーメンの町」。
第8章海を渡った丼1980年代〜現在 ニューヨーク・台北・ロンドン・パリ映画「タンポポ」、ニューヨークのMomofukuと一風堂、台湾の日式拉麵、ミシュランの星。
第9章ラーメンと体塩分・カロリー・栄養・研究1杯の塩分と1日の目標量、スープを残す効果、カロリーと栄養、山形の研究、健康的な食べ方。
第10章一杯のこれから魅力と課題、そして未来安さと多様さ、町の誇り。塩分、過酷な仕事、においと残るスープ。国民食のこれから。
図鑑ラーメンの種類図鑑味・スープ・食べ方・系統で整理する4つの味、スープの系統、食べ方、店の系統、家で食べるラーメン。約50種類の特徴と、ラーメンがなぜこれほど枝分かれしたのか。
ガイドラーメンの食べ方はじめて日本のラーメン店に入る人のために行列、券売機、麺の硬さの注文、すする理由、卓上調味料、替え玉、つけ麺、食べ終わったら。はじめての人のための実践ガイドと、使える日本語。
この特集について
この特集は、公的な統計、研究論文、資料館や業界団体の公開資料、報道などをもとに、Historipedia編集部がまとめたノンフィクションの読み物です。ラーメンの歴史には、店の言い伝えや諸説が多くあります。本文では、記録で確かめられることと、言い伝えや有力な説とを、「有力説」「伝承」のラベルで区別しています。各章の終わりの「この章の出典と注記」に、根拠とした資料と補足をまとめました。
数字は2026年10月時点で公表されている調査によります。店の営業や施設の情報は変わることがあるため、訪れる前に公式の情報を確かめてください。
