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11 — HACHINOHE

八戸 ― 南部の港町

太平洋に面した八戸は、青森県の東の中心、南部地方の港町です。江戸時代は南部氏の八戸藩の城下町。今は全国有数の水揚げを誇る漁港の町です。日曜の夜明けの巨大な朝市、ウミネコの島、300年続く祭り、そして夜の横丁。津軽とはひと味違う青森を歩きます。

ラベルの意味:史実記録で裏づけ 有力説多くの研究・資料が支持 伝承言い伝え 都市伝説噂・地元の語りぐさ

南部の城下町

史実1664年、盛岡藩(南部藩)から2万石が分けられ、八戸藩が生まれました。八戸は南部氏の城下町として、津軽の弘前藩とは別の歴史を歩みます(津軽と南部の部屋)。言葉も南部弁です(言葉の部屋)。

史実明治以降は、イワシやサバ、イカの水揚げで栄え、全国でも屈指の漁港になりました。近くの是川遺跡からは縄文時代の見事な漆器が見つかっていて、この地に古くから人が暮らしてきたことが分かります(縄文の部屋)。

日曜日の夜明け、300の店

史実毎週日曜日、夜明けとともに、漁港の岸壁に長さ約800メートルにわたって300を超える店が並びます。館鼻岸壁朝市です。3月から12月まで開かれ、朝どれの魚、野菜、パン、コーヒー、古道具まで、ありとあらゆるものが売られます。

史実八戸には、地元の人が朝から通う朝風呂の銭湯の文化もあります。朝市で朝ごはんを食べ、銭湯で温まるのが、八戸流の日曜日の過ごし方です。

300以上館鼻岸壁朝市の店の数
1922蕪島が国の天然記念物に
2016八戸三社大祭がユネスコ無形文化遺産に

ウミネコの蕪島

史実港の近くの蕪島(かぶしま)は、ウミネコが集まって子育てをする繁殖地として、1922年に国の天然記念物に指定されました。春から夏にかけて、数万羽のウミネコが島を埋めつくします。島の頂上の蕪嶋神社は2015年に火災で焼失しましたが、2020年に再建されました。

伝承

フンが当たると「運がつく」

ウミネコのフンが頭に当たると幸運が訪れる、といわれる。神社では、フンが当たった人に「運がつく」証明書を出していたこともある。

史実

ウミネコは漁の目印

ウミネコが群れる場所には魚の群れがいることが多く、漁師にとってウミネコは大切な目印だった。蕪嶋神社は、漁の安全と大漁を祈る神社でもある。

三社大祭とえんぶり

史実毎年7月31日から8月4日の八戸三社大祭は、江戸時代の半ばに始まり、300年近い歴史を持つ祭りです。神話や歌舞伎を題材にした大きな山車が、仕掛けで横や上に広がりながら町を進みます。2016年、全国の祭りとともに「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

史実2月には、その年の豊作を祈るえんぶりが行われます。馬の頭をかたどった烏帽子をかぶった「太夫」が、頭を大きく振りながら舞う、雪の中の祭りです。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

ここを見る:八戸の横丁

中心街には、みろく横丁をはじめ、昭和の雰囲気が残る細い路地の飲み屋街がいくつもあります。カウンターだけの小さな店で、地元の人と肩を並べて魚と地酒を味わえるのが八戸の夜です。市が運営する本屋「八戸ブックセンター」も、本好きなら訪ねたい場所です。

館鼻岸壁朝市
館鼻岸壁朝市八戸市新湊
蕪島とウミネコ
蕪島八戸市鮫町

主な参考資料:八戸市「八戸市の歴史」/館鼻岸壁朝市会/八戸観光コンベンション協会/八戸三社大祭運営委員会/文化庁

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