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12 — 玄人の巡り方

定番の場所にも、
もう一つの見方がある。

外宮、内宮、おはらい町、夫婦岩。伊勢の定番スポットも、ここまでの物語を知ったうえで歩けば、まったく違う風景に見えてきます。それぞれの場所に「玄人の見どころ」を一つずつ添えました。

早朝の宇治橋と大鳥居
早朝の宇治橋

基本情報

参拝時間と、回り方の基本

時期参拝時間(内宮・外宮)
1月〜4月・9月午前5時〜午後6時
5月〜8月午前5時〜午後7時
10月〜12月午前5時〜午後5時

回り方の基本:外宮から内宮へ。外宮は伊勢市駅から徒歩約5分、内宮へは外宮前からバスで約15〜20分です。時間があれば、朝一番に二見で日の出を拝み、外宮、内宮の順に巡るのが「伊勢参りのフルコース」。参拝時間や交通は変更される場合があるので、最新情報は神宮司庁・伊勢市観光協会の公式サイトでご確認ください。

神宮を巡る

二つの正宮と、別宮

外宮エリア

外宮(豊受大神宮)

伊勢参りの出発点。杉木立の参道を抜けた先に、豊受大御神をまつる正宮が鎮まります。勾玉池のほとりのせんぐう館もあわせて。

玄人の見どころ参道は左側通行。三ツ石は触れずに見守り、多賀宮への98段も上ってみてください。

内宮エリア

内宮(皇大神宮)

宇治橋を渡り、玉砂利の参道を進んだ先に天照大御神をまつる正宮があります。五十鈴川の御手洗場で手を清めるのが昔ながらの作法。

玄人の見どころ宇治橋の鳥居は元・正殿の棟持柱。西詰北側から2番目の擬宝珠にも注目を。

内宮の北

月讀宮

内宮から北へ約2km。月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の四つの別宮が一列に並ぶ静かな境内です。

玄人の見どころ参拝の順番を示す案内があります。四つの社殿が並ぶ景観は神宮でもここだけ。

外宮の北

月夜見宮

外宮から北へ歩いて数分。住宅地の中に、大きなクスノキに守られた別宮が鎮まります。

玄人の見どころ外宮から続く「神路通り」は、道の中央を避けて歩くのが地元流。

倉田山

倭姫宮と神宮徴古館

大正に創建された新しい別宮・倭姫宮と、片山東熊設計の神宮徴古館、神宮農業館、神宮美術館が集まる丘。

玄人の見どころ徴古館では、遷宮で撤下された御装束神宝の実物を間近で見られます。

外宮前

せんぐう館

外宮正殿の一部を原寸大で再現した模型や、遷宮の技術を紹介する展示施設。

玄人の見どころふだん絶対に近づけない正殿の構造を、目の前で確かめられる唯一の場所。

門前町と町並み

歩いて楽しむ伊勢

内宮門前

おはらい町・おかげ横丁

宇治橋前から続く約800mの石畳の通り。切妻・妻入りの町家に、赤福本店や伊勢うどんの店、土産物店が並びます。

玄人の見どころ毎月1日の早朝は朔日参りの人々で賑わい、おかげ横丁では朔日朝市も。

外宮北

河崎の町並み

勢田川沿いに蔵が並ぶ、江戸時代からの問屋街。「伊勢の台所」と呼ばれた商人の町です。

玄人の見どころ伊勢河崎商人館で、商家の暮らしと蔵の中を見学できます。

間の山

古市と麻吉旅館

外宮と内宮の間の丘にかつてあった歓楽街。今も懸崖造りの麻吉旅館が往時を伝えます。

玄人の見どころ伊勢古市参宮街道資料館から歩き始めると、坂道の物語がよくわかります。

伊勢市駅前

宇治山田駅

昭和6年(1931)完成の、国の登録有形文化財の駅舎。昭和初期の「神都の玄関」の姿を今に伝えます。

玄人の見どころ駅舎の外観と、改札周辺の装飾をじっくり見てください。

伊勢参りの前と後

二見・朝熊山・猿田彦神社

二見

二見興玉神社と夫婦岩

伊勢参りの前に身を清めた禊の浜。大注連縄で結ばれた夫婦岩の間から、夏至の頃には朝日が昇ります。

玄人の見どころ夫婦岩が拝んでいるのは、沖合の海中に沈む興玉神石。境内のカエルの像も探してみて。

朝熊山

金剛證寺と伊勢志摩スカイライン

「朝熊かけねば片参り」と歌われた、伊勢参りの締めくくりの寺。山頂の展望台からは伊勢湾が一望できます。

玄人の見どころ奥の院に林立する巨大な卒塔婆は、伊勢志摩の「岳参り」の風習によるもの。

内宮近く

猿田彦神社

道ひらきの神・猿田彦大神をまつる神社。宮司家は猿田彦大神の子孫とされる宇治土公家です。

玄人の見どころ境内の八角形の方位石と、芸能の神をまつる佐瑠女神社も。

伊勢市内

尾崎咢堂記念館

「憲政の神様」尾崎行雄の生涯を伝える記念館。伊勢で育った少年時代の話も。

玄人の見どころワシントンの桜の話を、ここで改めて知る人も多いはず。

足をのばして

遥宮と、海女の町

大紀町

瀧原宮・瀧原竝宮

内宮から遠く離れた山中の別宮で、「遥宮」と呼ばれます。深い杉木立に囲まれた、神宮で最も神秘的な場所の一つ。

玄人の見どころ神宮の別宮で唯一の「御船倉」があります。車で行くのがおすすめ。

志摩市磯部町

伊雑宮

もう一つの遥宮。毎年6月24日の御田植祭は、日本三大御田植祭の一つです。

玄人の見どころ江戸時代の「本宮騒動」の舞台。境内のすぐそばには御料田が広がります。

鳥羽市国崎町

国崎(くざき)

倭姫命に鮑を献上したと伝わる海女の町。今も神宮に熨斗鮑を奉納しています。

玄人の見どころ祝儀袋の「のし」のルーツがここにあると思うと、景色が違って見えます。

写真で見る

巡る前に、少しだけ

内宮正宮へ続く石段と御門
内宮 正宮撮影は石段の下まで
五十鈴川の御手洗場の石畳
五十鈴川 御手洗場内宮
杉木立に囲まれた瀧原宮の参道
瀧原宮大紀町
金剛證寺奥の院に林立する卒塔婆
金剛證寺 奥の院朝熊山
猿田彦神社の社殿
猿田彦神社内宮近く
伊雑宮の社殿と御料田
伊雑宮志摩市磯部町

最後に

もう一度、最初の部屋へ

巡ってきた場所の意味は、式年遷宮という仕組みを知るとさらに深まります。

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