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09 — 巡る
桂浜の龍馬像は高知観光の顔ですが、県内にはそれ以上に知られていない見どころが少なくありません。地底の鍾乳洞から「日本最後の清流」までを一気に。
日本三大鍾乳洞の一つに数えられる龍河洞では、弥生時代の土器が長い年月をかけて石灰華(さんかしゆうけっか)に包まれて一体化した「神の壷」が発見されています。土器の中に水が滴り落ち続け、長い時間をかけて石灰質の膜が周囲を包み込んだとされ、自然の造形と人の歴史が同居するまれな例として考古学的にも貴重な発見とされています。
四万十川や道後川に多く残る「沈下橋(ちんかばし)」には、あえて欄干(らんかん)がありません。増水時に水中に沈むことを前提に設計されており、欄干がないことで流木や流水の抵抗を減らし、橋自体が流されにくい構造になっています。普段の生活道路を守りながら、自然と共存する知恵の結晶です。